不動産売却の流れ
急な転勤やライフスタイルの変化で、家を売却しなければならない場面がやってくる可能性は誰にでもあります。いざというときに備えて、不動産売却の基本の流れを押さえておきましょう。
まずは、複数の不動産会社から査定を受けます。おおよその相場を把握して、最も信頼できそうな不動産会社を見つけましょう。ここだと思える会社が見つかったら媒介契約を結びます。不動産会社の査定を参考に売り出し価格を決定し、購入希望者を募ります。購入希望者が現れ次第交渉が始まり、物件の内覧などを経て売買契約を結びます。
無事に売買契約が結ばれたら、引渡日が決定されます。引渡日には銀行などに売主・買主・不動産会社・司法書士などの関係者が集合し、代金の支払いや登記変更などの手続きを行います。売買が確定したのちには、確定申告など税関係の手続きもしっかりと行う必要があります。
不動産売却の方法
仲介
仲介とは、売主と買主の間を不動産会社が取り持つ最も一般的な方法です。仲介手数料はかかってしまいますが、専門業者が関わってくれるので、相場通りに売りに出せるのがポイント。特別な理由がないのなら、仲介での不動産売却を検討しましょう。
買取
買取は、売主が不動産会社に不動産を売る形式です。こちらは仲介と違って購入希望者を探す手間がないので、仲介手数料が発生しないのに加えて比較的早く売却できます。転勤などで急に家を売却することになった場合には買取が便利でしょう。しかし、売却価格は仲介に比べると安くなってしまいます。
個人売買
個人売買はその名の通り、不動産会社が介入せず売主と買主が直接取引を行うものです。親戚や親しい友人に家を譲るときに使われることがある方法ですが、手数料が発生しない反面、契約内容の確認なども自分たちでやらなければならないため、手間がかかる上にトラブルを生む原因になることも。よほど信頼できる親しい仲でもない限り、親戚や友人に家を譲る場合にも不動産会社に間を取り持ってもらった方がスムーズにいくでしょう。
不動産売却のコツと注意点
不動産売却を成功させるコツは、仲介してくれる不動産会社を選ぶ際に信頼できる業者かを見極める点にあります。
不動産会社選びに失敗しないためには必ず複数の会社に査定をお願いしましょう。
業者によって得意な分野やエリアがあり、大手が売却に適しているとは一概には言えません。
インターネット上の一括査定サービスなどを活用して、査定額とスタッフの対応を参考にしながら選びましょう。
また借地権付きの物件など特殊な物件の場合は、一般的な不動産業者では売却に応じて頂けないケースもあるため、専門の業者に依頼することがおすすめです。
住宅ローンが残っている家は、残っているローンをすべて返済しなければ売却できないので注意が必要です。もし住宅ローンの残高が売却価格を越えてしまうなら、借り入れや住み替えローンの利用を考えなくてはなりません。
