冬

加湿器の効果的な使い方と節約方法

温度と湿度の関係

加湿器は部屋の湿度を上げるための器機であり、乾燥しやすい冬に使うことが多いです。
ただ湿度と温度の関係を知っておかないと、必要以上に加湿して窓に結露を作り、カビを生えやすくしてしまいます。
冬の20度前後の室温であれば、快適に暮らせる湿度は50%前後であると言われていますが、インフルエンザを予防するならば、60%ぐらいが良いと言われています。

加湿する目的は、湿度を上げることであり、乾燥を防ぐことにあります。
湿度を上げすぎると、汗が乾きにくくなる、カビが発生しやすくなるなど、快適な生活を妨げます。

部屋の温度を上げれば、空気中の飽和水蒸気量が増えて、このために湿度は下がります。
冬はエアコンやヒーターで室温を上げるので、湿度が低い中で、余計に湿度は下がります。
逆に気温が下がれば、空気中の飽和水蒸気量が経るので、湿度が上がります。
また湿度が高いと体感温度が高くなり、同じ気温でも暖かいと感じます。
冬であれば、加湿すると、温度をそれほど上げなくても、暖かくなります。

加湿器の効果的な使い方

加湿器には大きなサイズの製品から卓上サイズの製品までいくつもあります。
それぞれの製品によって、1時間あたりの加湿能力が違い、広い部屋に卓上加湿器を使っても、それほど湿度を上げてくれません。
1時間あたりの加湿能力が300mlであれば8畳ぐらいの部屋に、そして100ml増えるごとに、3畳ぐらいプラスした広さの部屋に対応します。
ただし、和室は湿気がなくなりやすいので、対応面積は若干狭くなります。

加湿器を効果的に使うならば、部屋の中での置き場所は真ん中が一番です。
窓際や壁際に置くと、窓や壁に湿気を与えるので、カビが生えることがあり良くありません。
換気扇などの近くに置くと、換気扇から湿気が逃げて、加湿能力が下がります。
電化製品の近くも、これらの器機を壊してしまう危険があります。

日頃エアコンと加湿器を一緒に使うならば、加湿器の効果的な置き場所は、エアコンの下です。
加湿器で発生した水蒸気が上に行き、エアコンの風によって、部屋中に運ばれます。
ただし、エアコンのスイッチをOFFにしているとき、加湿器を真下において使うと、水蒸気によってエアコンが壊れるおそれがあります。

もしも寝るときにエアコンなどの暖房器具のスイッチを切るならば、加湿器のスイッチも切るか、タイマーでオフになるようにします。
室温が下がると、飽和水蒸気量が減って湿度が高くなるので、そのまま加湿器を使うと、湿度が高くなり、カビなどを発生させます。
カビのことを考えるなら、加湿器に使う水は、塩素の入っている水道水が良いです。
もちろん、給水タンクの水は、使うときに毎回取り替えて新しい水にしましょう。

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