受験風景

大阪の入試で使われる「関関同立」って?

関西の私大を表す「関関同立」とは?

関西の私大には、「関関同立」と呼ばれる4つの大学が存在しています。

これは関西大学、関西学院大学、 同志社大学、立命館大学の頭文字を取った言葉で、「関西四大学」と呼ばれることもあります。

かつては関関同立も、学生交流などを通じて使われ始めた非公式の単語でしたが、現代においては大学当局による交流組織が増え、ニュースや新聞においても公式に使われるようになっています。そのため関関同立の4大学では、様々なスポーツ大会や懇談会、学長フォーラムなどが年間を通じて盛んに行われています。


関関同立のいずれの大学も入試難易度は高く、「関西の難関私大」称されることもあります。

そのため関関同立の四大学が、大学入試のバロメーターとして使われることもしばしばです。参考までに、2019年度の大学入試においては、私大の難化や、受験生安定志向の強まりなどを背景に、関関同立への入試は減少しているというデータもあります。
 

関東の私大を表す「MARCH」とは?

関関同立が関西に存在するように、関東にも複数の私大を総称する「MARCH」という言葉があります。

こちらは明治大学、 青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の5つの大学を表す言葉として、大学受験や就職活動にも使用されています。

しかし関関同立とは異なり、MARCHの大学にはスポーツ大会や懇談会といった学校同士のイベントはほとんどありません。あくまで「呼び名」として使われているという点で違いが存在します。

学生会館青山学院大学向けの学生会館/ 学生会館ドットコム

またMARCHは、青山学院大学を初め、学生会館や学生寮を所有する大学が多いという特徴があります。そのため、地方の学生や留学生からの人気が高く、関東圏以外からも多くの学生が集まっています。

とはいえ関関同立と同じく、MARCHも難関私大の総称としても知られているため、いずれも容易に合格できるような大学ではありません。入試の際は、相応の対策と勉学が必要となる点は留意しておきましょう。
 

まだまだ存在する私大の総称

ちなみに関東には、MARCH以外にも「早慶上理」と呼ばれる大学の呼び名も存在します。

こちらは早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学、東京理科大学の4つの私大を総称した言葉として使われていますが、いずれも全国レベルで最高難易度の私大ばかりです。

このように、大学の総称を表す言葉は関西にも関東にも存在しますが、言葉の持つブランドによって大学選びを行うことはあまり賢明ではありません。

入試においては自身の希望や偏差値をよく見極めたうえで、学校選びを行うのが最良と言えるでしょう。

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